まちはチームだ!第2回地方行政ICTフォーラム九州
こんばんは。
NPO法人学生ネットワークWANの鶴田です。
最近、政府により、「まち・ひと・しごと創生本部」が
設立されたのをご存知でしょうか?
CONTENTS 目次
◆「まち・ひと・しごと創生本部」とは…??◆
「まち・ひと・しごと創生本部」とは、人口急減・超高齢化という
我が国が直面する大きな課題に対し政府一体となって取り組み、
各地域がそれぞれの特徴を活かした自律的で持続的な社会を創生できるよう、
設置されたものです。
つまり、現在、地方が注目されており、地方創生という考えのもと、
政府をも関わりだしているということです。
けれども「地方創生」と言われても、実際にどのようなことが行われているのか…
それは、その地域の方もしくは地域に入り、地域において地方創生を考えている方々
そのような方々しかわかりにくいことかもしれません。
- 現在、どのようなことが行われているのか知りたい方
- 今後地方創生に何かしらの形で関わりたい方
- 現在地方にしかけている方々に話を聞いてみたい方
そのような方々にとって有益な機会になるであろう「地方行政ICTフォーラム九州」という
イベントが先日(18日~19日)、福岡で開催されました。
「地方」に最近興味があり、地方に関係した働き方、活動などを知りたいと思い、
私、鶴田はこのフォーラムに参加者の1人として参加してきました。
◆現在の地方創生において、必要なこととは…??◆
現在の地方創生においては「従来の地域の枠組み、組織の枠組みを超えてつながること。」
そして人々が繋がることで知恵が繋がる、繋がった知恵が新しい気づきを与えてくれる。
「その気づきをカタチにして弱みを補完するチームとして取り組んでいくこと。」
これらが必要だと考えられています。
また行政だけでなく、産業界も大学・研究機関も、地域社会も、金融機関も、そして
メディアも密接に連携し、未来に残す社会をチームで創り上げていくことが必要とされています。
◆フォーラムの内容はどのようなものだったのか…??◆
このフォーラムは上記のような、地方創生において必要だと考えられている、立場・背景を越えた
未来に向けたチームとなる1つのきっかけとなることを目的として開催されました。
このフォーラムでは、「なぜ今、地方創生が必要なのか」ということの説明に始まり、
2日間に渡って地方創生におけるICT(通信を含める場合で、コンピューターをベースとした情報システム)の事例を
実際に取り組まれている方々が紹介してくださり、また事例を基にした、ワークショップが催されました。
事例としては、「佐賀県鳥栖市のテレワークセンター」の取組や「福岡市のMICE」、
「地域経済分析システム(RESAS)」などといった見るからに地方に関わる事例から
「攻殻機動隊REALIZE PROJECT」や「人々の健康から食」と言った一見すると
地方創生に関わっているのか?と思われるものまで、さまざまな事例が紹介されました。
この時間は、情報を得ることのできた時間であるとともに、「地方創生」と一言で区切ったとしても、
そのアプローチの仕方は私が想像していたよりも様々で、
私が地方創生となるとと考えていたものが、どれだけ考えが浅く、そして
他の考えを出せる知恵がないのかを感じてしまう時間でもありました。
会場では、北九州にて、コワーキングスペースを運営している、秘密基地さまプロデュースの
交流スペースが準備されており、参加者の皆さん、そして登壇者のみなさんが交流を行っていました。
その他、フォーラム協賛企業様の紹介ブースも用意されており、登壇者による事例紹介の他にも
より多くの情報を得ることが出来るようになっていました。
事例紹介以外のこのようなしかけにより、フォーラムに参加された皆さまは
立場や背景を超えた、新たなつながりを得ることができたのではと思っています。
ここから、新たな仕掛けが生まれることを勝手ながら期待しています。
◆フォーラムを通して考えた「地方創生」とは…??◆
様々な事例、そしてそれらに取り組まれている方々の話を聞きながら、結局
「地方創生」とは何か?ということを考えていました。
そもそも…、地方活性化という捉え方は正しいのか?
地方が活性化していないことが問題なのかということに戻ります。
登壇者の1人は、「地方は決まった形があるので、地方が活性化していないというわけではなく、
個々が地方を誇ることが出来ないという問題があるから、地方にも問題が
生まれているだけなのかもしれない」とおっしゃっていました。
また、登壇者の1人の方の言葉をそのまま借りると、
「地方創生は自ら考えて、自らしかけるビジネスチャンス」だそうです。
この二人のお言葉を借りると、私は地方創生とは、
「もとある地域の魅力などを発掘し、個々がそれらを誇る事が出来るようにするために
何か新しい方法を自ら考えて、そして仕掛けていく」ことかと思いました。
では、地方創生には何が必要なのか?
それは「レッテルを張らないこと、そしてフラットに考えてみること」だそうです。
レッテルを張ることで、諦めや言い訳をすることになり、チャンスを失います。
また、フラットに考える、忘れて考えてみることで、シンプルに物事を考えられるように
なれます。地方創生に先人的役割をもって取り組んでいる方々は、
「地方だから何もない」というような、レッテルを張ることをせず、そしてシンプルに
考え、突き進んでいる方々ばかりに思いました。
◆最後に…◆
このフォーラムを終え、私なりに地方創生について考えてみました。
ですが、特定の地域の情報発信をネットで行っているものとしては、まだ地方の在り方を
考えられていないところもあります。
プロジェクトをただやるだけでなく、地方創生についても同時に
もっと考え、知らなければいけないと思います。地域創生の一つの取り組みを
担っているものとして、もっと地方創生について考えていきたいものです。
そして将来的にこのフォーラムで登壇していた方々のように
何かしらの形で「地方」に関わることが出来ればとも思いました。