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知的好奇心を地方に向けて、行動してみよう。~理事長インタビューPart2~

こんにちは!
WANスタッフの米澤です。

森戸理事長へのインタビューPart2のテーマは、現在WANが行っている「地方創生」について。

WANが「地方創生」に取り組むようになったきっかけや、大学生が地方に関わる意義について、お話を伺いました!

知的好奇心を地方に向けてみよう。

ー現在WANでは地方創生に取り組んでいます。
この取り組みに力を入れ始めたきっかけはなんでしょうか?

国は、早急に「働き方改革」や「地方創生」に取り組まないと未曾有の少子高齢化時代を乗り越えられないと考えています。ただ、「地方を創生しないといけない」と考えているのってほとんどが東京の人たちなんです。地方の人たちからすると「今でも十分幸せに生きているのに」と考えていることさえあります。

この意識のギャップを埋めるためには、将来の当事者である学生が真剣に地方創生に取り組まないといけないのではないかと常々感じていました。また、そこで何らかの成功体験を得ることができれば、必死に活動をしている学生の大きな自信になると考えていました。

そこで2年前、学生を連れて佐賀県伊万里市に視察に行きました。

事業の方向性の舵を地方創生支援にきったつもりではないですが、いつでもWANは時代の一歩先を考えながら活動していますし、学生が自らそこに絡んでくれます。

「時代の流れを先取りして、価値を積み上げて事業の継続性を保つこと」がNPOのあるべき姿で、それを学生が主体でやっているのがWANなんです。

 学生でもみんなの帰れる「ふるさと」をつくることができる。

ー経験に乏しい学生が地方創生事業で役に立てることってあるんでしょうか?

やらないより、やったほうがいいことはたくさんあります。大学生が一人もいない地域より一人でも関わっている地域の方が単純に面白そうでしょ。

ちょっと前に、田舎に行って農業や地域ボランティアを行う学生が増えました。
それはなぜかというと、”地方のため”にという目的と同時に、”自分の承認欲求を満たすため”に行っているのではないかと私は考えています。

地方の人たちって優しいでしょ?
「わざわざこんな田舎に来てくれて」「大学生なのに来てくれて」と自分たちに感謝してくれるし、食事などもごちそうしてくれます。
そういった人間の根幹である承認欲求を満たす居場所って、実は地方なんですよね。

「東京生まれ、東京育ち」の人の中には「ふるさとがない」と思っている人もいます。
大都会東京での生活に疲れたとき、ふるさとがない人たちには逃げ場がないんです。
やっぱり東京で生まれ育った人たちも地方にふるさとが欲しいと思っていたりするんです。

東京で働いている人たちは常に緊張状態なんです。
だから、おしゃれなカフェや魅力的なイベントなど、「これがご褒美だ」と自分に言い聞かせることができる楽しい場所がたくさんあります。

ただ、地方創生の活動を通じて誰もが帰れる場所をつくってあげることで、東京で頑張っている人も「疲れたら帰れる場所があるから」ともっと頑張れるのではないかと考えています。
私は学生と一緒に「みんなの帰れるふるさと」を全国各地につくりたいと思っています。

今日の自治体や公的機関とのコラボレーション(伊万里市観光協定締結式当日)もだけど、普通の学生生活では体験できないこと、出せない成果を出せたよね?

特定の自治体(伊万里市)と地域の観光協会と地域のまちづくり団体の方、そして私たち「ヨソモノ」と「ワカモノ」が入り込んで、連携協定を結べるほど信頼をつくれていますよね?
もちろん、地元の方々の協力があってこそですが。でもこれがWANの2年間の活動の成果なんだと思っています。

地方創生を通して、知的好奇心から行動をつくる経験をしよう。

ー大学生がもっと地方に関心をもつにはどうしたらよいのでしょうか?

まずは我が国(日本)に興味をもってもらうことが重要ですね。海外に行って自分の国(日本)に対する無知さに気づくという話はよくお聞きします。
大学生であれば視座を上げて、日本全体・国家レベルのことを考えてほしいと思っています。
日本のことをもっと知りたいという意識のある学生には、WANの環境はいいですよね。
学生のうちから日本の様々な地方都市に興味をもつくらいの知的好奇心はあったほうがいいと思います。

知的好奇心から行動をつくることは人工知能などには絶対できないことなので、それを学生時代にどれだけ持続してもつことができるかが、ロボットに代替されない能力を身につけた人材になる方法です。

会社などに就職すると自分の興味だけで行動することはできません。興味がないことでも仕事なのでやらないといけないというのが公務員やサラリーマンの務めですが、知的好奇心があれば、一見面白いとは思えない仕事でも面白い部分を探すことができます。

WANの地方創生活動のように、大学生のうちに縁もゆかりもない地域の担当になり、情報の収集・情報の拡散支援をしてどれくらい知的好奇心が醸成されていくかぜひ試してみてください。

それ以外にも、地方都市ってお年寄りばかりで未来に対して悲観的になるはずなのに、「なんでこの人たちはこんなに笑顔なんだろう」ということにもっと興味をもってほしいですね。

今回は、WANが行っている地方創生をテーマに話していただきました!
次回Part3では、WANという環境を通して学生にはどんなビジネスパーソンに成長してほしいのかについてお話しいただきます!

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