こんにちは。NPO法人学生ネットワークWANの田中です。
今からこの記事を読もうとしている方は「このまま、社会人になって大丈夫なのかな、、、」「社会に出るの不安だな、、、」「学生時代何をすればいいんだ、、、」という漠然とした不安を抱いている方なのではないでしょうか?
実は、私も大学1年生の頃から同じような将来の不安や悩みを抱えていて、それを払拭するために、2015年6月(当時大学2年生時)にNPO法人学生ネットワークWANという組織に所属しました。
それから時が経ち、2017年1月16日。私は、沖縄女子短期大学の1年生の「ホスピタリティ論」という授業で、WANの活動紹介とWANで身についた”社会人にとって大切なこと”を講演をさせて頂く機会をもらいました。
まさか大学生である自分が大学で授業をすることになるなんて予想もしていなかったわけですが、今では、自分達のやっていることに対して公的機関からも注目して頂いているという確信を得ています。
今日は、その沖縄講演で発表した、「WANで身に付いた社会人にとって大切なこと」を紹介します。
当たり前のことしか書いていませんが、とても重要なことばかりです。ぜひ、これらのことを重要だと実感できる経験を積めているか確かめてみてください。
(画像は当日使用した資料です)
CONTENTS 目次
私がWANで気づいたこと
Ⅰ.スピードの重要性
①即レス
仕事ができる人ほどレス(返事)が速いと言います。
単純に上司の立場になると、部下から即返事が来たら、やる気があるように感じられ嬉しくなりますよね。
速く返すことでやる気のある態度を示すことができます。
また、24時間以内に返事がないと安否が心配になります。リモートワークではなおさらです。
②即レポ
何かプロジェクトが終わったら、即報告し外部向けに発信することが1セットです。
時間が経つと忘れてしまうので、レポートなどは記憶がほやほやなうちにまとめた方が漏れがないです。
また、まとめたものをしっかり発信するということがとても重要です。
基本的に、人は他人に興味を持たないので、個人や団体が何してるか全然分かっていません。
少しでも分かってもらうため・分かりやすくするために自分の活動を発信しましょう。
③即ツギ
これは勝手に言葉をつくりました。「即、次の行動に移しましょう。」の略です。
WANのメンバーがよく言われていることの1つに「イベントやプロジェクトの終わりはあくまで通過点であり、組織が掲げる目的を達成するための一手段であって終わりではない」があります。
大きいプロジェクトが1つ終わってもほっと一息している暇はありません。
大学生になると、テストが終わってから次のテストまでの余白が長いので、下手をすると1カ月間何もしないということがざらにありますよね。
一個一個のプロジェクトの終わりに安堵するのではなく、頑張り続けることに慣れてください。
何かが一段落する前に、次のすべきことを考える癖をつける必要があります。
あの時は大変だった自慢、過去の成功に浸り続けているのもカッコ悪いです。
Ⅱ.仕事をやり遂げる覚悟を示す
“本人のやりたくないこともやってもらうことを承諾してもらう”という行程が実は入社手続きの中に入っています。
組織に所属するということはある意味、不自由を産み、没個性的です。
そのため、組織の中で自分のやりたいことを実現させるためにはまずは社内での信頼関係を築き、実績を積む必要があるのではないでしょうか。
私は、会社に入って自分のやりたいことしかやりたくないという人は組織に入らないほうがいいと思います。
その前提の上で、上司が部下に仕事を依頼したときに本当に聞きたいのは、個人の「やりたいと思います」という希望ではなく、「やります」という責任のある覚悟でしょう。「やります」といったことは、責任をもって、例えしんどくても、チームメンバーの力を借りながら、やり遂げましょう。
Ⅲ.自分中心ではなく、相手中心へ
なぜなら、学生で起業している人もいれば、社会人でビジネススクールに通っている人もいるからです。
このような学生社会人・社会人学生は今後さらに増えることが予測され、いずれ一般的にもこの境界線はなくなるでしょう(※つまり、「学生だから~」という言い訳が通用しない時代がやってくるということです)。
しかし、組織に入ると「子ども」と「大人」の区別をされるような気がします。
「子ども」とは、自分中心で物事を考え、自分の好き嫌いで物事や人を判断し、嫌いなものと関わらないようにする人のことです。
一方で、「大人」とは、自分中心の思考ではなく、プロジェクトの成功を考えた最善の行動をとるため人のことで、人間関係すら自ら良好にします。社長や経営者、フリーランスといった立場の人は、「子ども」でもいいのかもしれませんが、組織に入ることを決めたのであれば相手に合わせた「大人」な対応を取ることが当たり前です。
Ⅳ.働く場所は自分でつくれる
WANでは、Facebook、グーグルドライブ等のアプリを使いながら基本的にリモートで仕事をします。わざわざ出社する必要がありません。
ですから家でも学校でも、隙間時間で仕事をすることができます。
ただ、相当自分を律することができる人でなければ、集中力を保つことは難しいと思います。
私はリモートワークをするようになってから、他人がいる環境(オフィス)であえて仕事をするようになりました。
他人の目がない・出社が絶対ではない・勤務時間がフレキシブルで自由に働けるということは、他人の目がない環境で自分を律して働き成果を出すということです。
私は大学生が学内外でまずやるべきことは自分のお尻を叩いてくれる先輩や社会人を見つけることだと思っています。
自分に「やばいよ」と教えてくれる人がいることはプレッシャーになりますが、大学生になると、教授も親も放任になるケースが多いので、大学生活を有意義に過ごしたい人はおすすめです。
私は基本的に怠惰な性格なので、学内では教授、学外ではNPOの上司がいて「自分、今のままじゃやばい」と気付かせてくれる人がいるから頑張れてこれた気がします。
Ⅴ.時間を有効に使う
WANのメンバーは「複業」という考えのもと、学業とNPOの活動を両立することに挑戦しています。
複業とは、単に副収入が得られるかどうかを指すのではなく、自分のスキルを上達させるための活動や育児、介護も一つの仕事にあてはまります。
みなさん、これから「大介護時代(現在の団塊世代が75歳以上の後期高齢者になると介護者が莫大に増え、多くの介護のためにキャリアを諦めざるをえない“介護離職”に追い込まるという可能性がある時代)」が来ます。
だから、自分の仕事に手一杯で余裕がないって言ってる場合ではありません。
もしかしたら、ロボットが負担を減らしてくれるかもしれませんが、どちらにせよ、これからは複業(育児と仕事、仕事と仕事etc.)が当たり前になる時代なので、一点集中ではなく、複数のことを限られた時間でどうやこなしていくかという練習をしたほうがいいです。
しかし、これはすごく難しいので、最初は時間を調整しながら2つのことを同時にやってみることをおすすめします。
それから、当たり前ですが、複業ができる組織というのは自分が働いていないときに働いている人がいるから成り立つので、これが普通と思わず感謝も忘れずに。
Ⅵ.継続して誠意を見せ、信頼を築く
WANでは、約2年半前から佐賀県伊万里市の支援をしています。
最初は、「ヨソモノ」としてその存在すら町の人に知られていない状態からのスタートでしたが、コツコツ情報発信をしたり、毎週伊万里に行ったりということを2年間くらい続けてきて、少しずつ誠意を感じて信頼して頂き、市民の方々にも私たちのプロジェクトに協力してもらえるようになりました。
そして、先日は、伊万里市役所、伊万里観光協会、NPO法人まちづくり伊萬里、そして「ヨソモノ」であるWANがプロジェクト連携しているPORTO株式会社で情報発信に関する4社協定を結ぶことができました。これは、「ヨソモノ」の私たちと一緒に地域の情報発信をしていくことを伊万里市が認めてくださったことを表します。信頼関係を築くためには地道な作業がとても重要なことを私は伊万里から学びました。
私はWANへの加入を検討する人に対して、「複業できますよ。リモートで自由に働けますよ。少ない時間だけ協力する形でも働けますよ」とアピールしますが、その一方で、本音では、「オフィスにたくさん出社して、貴重な20代の時間を少しでも多くWANに費やしてほしい」と思っています。
なぜなら、オフィスには電話対応をする機会やお茶出しをする機会など、社会人の方と接する機会が多くあり、また、メンバーと顔をあわせながらプロジェクトを進めることができるからです。
企画をしたことがない・営業をしたことがない・仕事としてチームでプロジェクトを進めたことがないという人は、リモートで短時間で成果を出すことは難しく、勉強し、やってみて、失敗し、指摘をうけ、またチャレンジすることで新しい気づきを得ることができます。
そのためにはある程度の時間を割く必要があると考えます。そして、少しの時間でもWANに時間をささげようという誠意を示し継続することが、自分の価値を評価してもらえ、結果的に自己の成長につながることを知っているからです。
最後に
読んでいただきありがとうございました。
これからの時代は個人が重要視され、転職する機会もたくさんある時代なので、おそらくどこかの組織に所属して美味しいところだけ盗んで、自分の好きなことだけする人生を歩むことも可能だと思います。
それで成功している人もいるでしょう。ただ、それをするもしないも、自分の人生は自己責任です。
組織などの環境や周りの人間関係を言い訳にして頑張らないのも、どんな環境下に置かれてもがむしゃらにやり遂げて、その経験を自分の人生でものにするのかも自分次第です。ぜひ、この記事を読んだ皆さんには「あの時もっと社会に出る準備をしとけばよかった」と後悔しない生き方を選択してほしいです。
沖縄女子短期大学の学生に「社会人になることに不安がある人?」と聞きました。すると、ほぼ全員が手を挙げました。
その不安は、なにか行動しないと取り除くことはできません。
大学の勉強をして、不安を払拭できる人は勉強を一生懸命したほうがいいでしょう。
しかし、私はそんな人ってほぼいないんじゃないかなって思います。大学は研究を行う機関であり、既に就職するための機関ではなくなってしまいました。
では、上記に取り上げたことが「大事だと理解できたらOK」ということでは決してなく、私は上記6つのことを身をもって重要だと気付く、骨に刻む経験をすべきだと思います。
失敗しながら、悔しい思いをし、それでも何かをやり遂げ、自分の人生の財産になるような大切なことに気づく経験が必要です。
それがないと、私たちのような豊かな国に暮らしている「乾けない世代(ものが溢れる社会に生まれ「欲しいものがない」若者:引用「モチベーション革命」)」と言われている人間が使命感や責任感を持って、社会のために何かをやり遂げるカッコいい大人になるのって無理ゲーだと思います。
なぜなら、自分以外の誰かが何かをやってくれ、別に頑張らなくても生きていける時代だからです。
それでも、少しでも挑戦する側になりたい人・不安を払拭したい人・自信をつけたい人はぜひ、WANで一緒に頑張りませんか?または、WANと連携して頑張りませんか?これが、私が皆さんに一つの選択肢であり、今日一番言いたかったことです。
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