こんにちは。NPO法人学生ネットワークWANの田中です。
先日、ビジップ株式会社主催セミナー「売れる人材、伸びる人材、求められる人材」開かれました。
私たち大学生は社会人準備期間とも言われますが、普通に大学生活を送り、卒業式が終わったと同時に
“社会に出る準備万端!!”という人より、“社会人になることに不安を感じている”人が
多いのではないでしょうか?学生の社会に触れる機会をいうものは極めて少なく、アルバイトなどの経験はたいていの人がするものの、働くということに関して、一部分しか携わることができません。最近では、インターンシップの導入も増えてきましたが、1dayや短期のものが多く、会社を知るということが目的化しており、就業体験できる仕組みはまだ少ないです。
今回のセミナーの講師はナレッジネットワーク株式会社代表取締役の森戸裕一氏です。私たち現大学生が学生時代になにをすればよいのか・従来の働き方からこれからの働き方の違いについて学んでいきます。
CONTENTS 目次
ナレッジネットワーク株式会社 代表取締役 森戸裕一 氏
1990年に大学卒業後、大手システムエンジニアリング会社入社。1998年組織改革コンサルティング活動を本格的に開始。大手通信会社、建機会社、大手流通会社の組織改善支援、人材育成支援を行いながら、情報戦略に基づいた企業内組織活性化のコンサルティング活動も行う。人材育成に関しては、米国の研修カリキュラムを導入、最新の研修スタイル(e-Learning等)の導入支援を行う。 2001年12月 上記システムエンジニアリング会社を退社 翌年ナレッジネットワーク株式会社を設立、代表取締役就任。経営戦略に則した情報化戦略立案、成功するシステム導入手順などのテーマで全国47都道府県2000回以上の経営者向けセミナーの講師実績を持つ。
森戸:みなさん、今日はよろしくお願いします。現代の社会では、インターネットが普及したことによって働き方は大きく変わってきています。例えば、人口の一極集中化している東京で満員電車に乗って疲弊しながら通勤することはインターネットがなかった時代の遺産とも言えるのではないでしょうか?インターネットがビジネスインフラになった今、一極集中を回避して全国に人を分散させて働くこともできますし、わざわざ都市部に集中させる必要もなくなってきました。だから、弊社では地方都市(ふるさと)に都市部に蓄積された知恵を提供するような活動を行っています。
そして、時間は人間みな平等なので、超情報化時代においては1つの行動をおこすときに3つくらいの意味合いをつける習慣を身につけるとバランスが保てます。今日のセミナーの参加者も皆さんにもセミナーに対して3つの意味付けをしてもらってから始めたいと思います。では、2分間で今日セミナーに参加する3つの意味づけをしてください。
(3つの意味づけ「目的・目標や心がけ」を考え中。。。)
森戸:次に今、座っている5つグループの中からリーダーを1分で決めてください。その次に、リーダーからの問いかけで自己紹介していきましょう。
自己紹介スタート!!
森戸:では、続いて、チーム名を決めていきます。ちなみに皆さん、グループとチームの違いってわかりますか?例えば、アイドルグループのAKB48の中にもチームAやチームKなどありますよね。競いあうときは、グループという呼称ではなくチームとなります。今回のセミナーではチームで競ってもらいます。チーム名を考えるときにはチームの活動ビジョンも同時に考えてください。他のチームの人が自分のチームに入りたいと思うように名づけてください。
ビジネスは時間との勝負になります。スピードは付加価値になります。ビジネスの成功にはスピードは必要ですし、同時に求められる品質やコストは守らないといけません。ビジネスは社会からの信頼獲得合戦です。早い者勝ちという側面もありますので、学生のうちからビジネスのスピードには慣れていきましょう。
5分間後、、、
チーム名決定!!
①ポプルス
ポプルスはラテン語で人という意味です。今日は自己分析やチームづくりといった人に対しての意味づけをした人が多かったのでこのような名前にしました。
②アイデンティティ
自己や自分の将来を見つめなおしたいという人が多かったので、こう名づけました。
③ネクスタイルラボ
次世代の働くスタイルを研究するという意味合いです。
④DHR
ディスカバリーヒューマンリソースの頭文字です。 求められる人材を知りたい人が集まっていました!!
⑤鉄腕Jobs
スペシャリストの代表であるスティーブジョブズとなんでもできそうな鉄腕アトムを組み合わせました。
(田中:ベンチャー企業が同時にいっぱいできたみたいだ笑)
森戸:チーム名をつける場面(ビジョンを考える場面)から人を巻き込んでいけば、共感したメンバーが集まりやすいですね。今の学生の皆さんにはもう少しビジネスに関わってもらいたいと思っています。大学生だからビジネスをしてはいけないということはありませんし、学業を怠れといっている訳ではありません。最近は奨学金と呼ばれている学資ローンで苦しんている学生や社会人が増えてきました。稼げないので奨学金に頼るという考えを、稼ぐことで世の中の仕組みが分かるという考えに変えれないかと思っています。インターネットの台頭で時代は大きく変化したので、学生時代は学業に専念するだけでなく、自ら稼ぐ術も学ぶべきなのではないでしょうか?
奨学金は自分で稼ぎましょうよ!
(田中:奨学金返せない問題って大きくニュースでとりあげていること多いからな~、、、)
参考:zakzak奨学金返済「不安」が73% アルバイト収入は1970年以降で過去最高も…
森戸:さて、皆さんが稼ぐ力を身につけるにはどのような手段があるでしょう?例えば営業って仕事に対してみなさんどんなイメージを持っていますか?私は大学4年のときに営業のアルバイトで1日200件の飛び込み営業を行っていましたが、そのとき正直“営業ってちょっとつらいかな”って思いました。訪問先に断り続けられると誰でも誰でも心が折れそうになります。しかし、インターネットで情報を受発信する時代になり営業活動はそういった飛び込み営業とは違ったものになっています。
みんなの営業のイメージを教えてください!
③ネクスタイルラボ
「営業はお客様のためをおもってやるものだと思います。最初にお客様のお困りのことからきくことが重要なのではないしょうか?」
森戸:お客様の問題を解決するソリューション(問題解決型)営業ですね。最近では、お客様の課題を解決してあげる傾向が強くなっています。お客様が抱える「問題」を「課題」に置き換えて提案すると未来志向型ソリューションになります。情報過多とも言える現代、実はお客様自身がお困りごとすらわかってない状況も多いです。混乱しているお客さまの頭を整理整頓してあげると、次はこちらの話を聞いてくれます。
①ポプルス
「”コミュニケーション能力が高い=営業ができる人”は違うのではないか?」
森戸:最近はセールストークがうまいだけの営業マンは成績が伸びていません。情報の分析能力・情報収集能力が重要視されます。実際、私もうちの会社に売り込みにきた営業マンにどのくらいうちの会社のこと調べたか聞いています。会社のHPの存在がなんのためにあるかわかりますか?会社のことを知ってもらうためです。それを調べず、課題の仮説をたてずに、自分のセールストークだけをしては相手の気分を損ねる可能性が高いです。
②アイデンティティ
「営業とマーケティングがかけはなせないと思います。自分の売り込む必要性があるのではないでしょうか?」
森戸:ソーシャルメディアの口コミやネット広告の追跡力にアナログだけの営業マンは勝てないでしょうね。例えば、Amazonで商品を閲覧すれと、ブラウザではどこまでも追いかけてきますから、勝てないですよ。BtoB(Business to Business)に関してはその人に信頼できる価値があれば買うということになります。商品を売るのではなく、自分を商品・サービスの付加価値として売りこみます。
④DHR
「経験値や人間力や努力が必要だと思います。 無形のサービスはネットでの販売は難しいと思います。」
森戸:実際に営業マンが必要な商品やサービスもありますが、その営業マンに会うきっかけはインターネットがつくってくれます。しかし、人工知能の活用が一般的になってくると、人間の妄想力や創造力が必要になってきます。人と話しながら頭の整理をしたり、共感して行動したりするのが人間ですから。
⑤鉄腕Jobs
「営業マンはしゃべるのがうまい。営業力があることはどこでも生きていけそうなイメージがあります。ノルマやどろくさい作業のイメージもあります。」
森戸:素晴らしい会社は自分より優秀な人を集めようとします。自分よりも売れる人をとりたいわけです。最近の営業の傾向としてしゃべるのがうまいというよりか人の話をきいてあげる方が売れることのほうが多いでしょう。自分のことばっかり話すのでは相手も気分がよくなりませんから。学生時代に営業は一回やったほうがいいですよ。昔みたいに営業いったからといってそこまでダメージもないでしょうし、玄関まで入れてくれる相手はある程度歓迎されてはいるという状況だと思うので、ぜひ挑戦してみてください。
(田中:営業=きついイメージだったから毛嫌いしがちだけど、営業での学びはいろいろなところで生かせそうだな)
森戸:情報がほしいときはググる、それでもわからないときは人に会うが頼る今の時代ですが、そのうち、AIが人に指示をだすようになるでしょう。IoT(Internet of Things)とは、インターネットがすべてのものくっつくということです。中でも一番使われるのは、スマホです。電話にネットがくっついて、いつでも持ち歩いています。スマホがあればリアルな店舗にもいかなくてすみます。将来的にIoTやAIで仕分けを自動的にやってくれるので税理や経理、経営の相談にのってくれる人は必要です。そういった風に機械が人間の人をしてくれる変わりに新しく人間は仕事を作っていかないといけない状況なんです。今、そもそもなんでオフィスが必要かという話にもなってきました。わざわざ人が一箇所に集まる必要性もなくなってきています。皆さんが今当たり前になっている世の中のことは何十年かすると逆転している可能性もあるので、変化に敏感になっておく必要がありますね。
これからそんな世の中で花形になるような職業ってなんだと思いますか?
①ポプルス
「職人やスポーツ選手・宇宙飛行士などが味わう感触をVRで再現することエンタメ事業が流行るのではないでしょうか。」
②アイデンティティ
「人にフォーカスされる時代になってくると思います。IDで認識して嫌な人と出会わないようにして、マッチングの質をあげることができるようになると思います。」
③ネクスタイルラボ
「ビットコインなどの仮想通貨が流行ると思います。 AIのプログラマーなど、高度な技術職は求められると考えました。」
④DHR
「美容師×医療 骨格から似合う髪型を提案するといった形や髪をきっている間にトータルコーディネートもできている付加価値があれば、美容師さんも高い給料で働けるのではないでしょうか。」
⑤鉄腕Jobs
「セキュリティ業界が強くなると思います。またVRで地方のおじいちゃんおばあちゃんの娯楽を提供したり、結婚式でホログラムを使って亡くなった人からメッセージをもらうような蘇りサービスも実現するかもれません。」
森戸:①感触で味わうというのは、エンタメ系だけではなく、人材育成にも応用できます。②マッチングの質はあがるので、AIによる結婚相談所ができるかもしれません。③仮想通貨はもう流行っていますね。毛嫌いするのではなく、有効に利用していきましょう。④日本人は0→1をつくることは難しいので、なにかとなにかを組み合わせるという発想は大切です。⑤みんな、無意識にSNSで自分のライフログを貯めているので、それを死後に活用できるかもしれません。
森戸:では、皆さん今の時点で最初に設定した目標をどのくらい達成できていますかね?自分達の行動を10点満点評価してください。進捗確認です。
森戸:さて、終わりに近づきましたが、今日のセミナーのタイトルは「売れる人材、伸びる人材、求められる人材」でしたね。ここでそれぞれの人材がどのような人を指すかをお話します。
伸びるかどうかは素直かどうかです。
プライドが邪魔をする人もいますが、社会にでると教えやすいので選ばれることが多くなります。
売れる人材というのは自分を売れるかということです。
自分を売るのはとても大変なことです。なにか選ばれる理由をつくらないといけません。そのために日頃からできることを増やしていく必要があります。
求められる人材とはこれからの産業で必要な人です。
これから世の中がどうなるかをイメージできる人が社会から求められる人材となるでしょう。最近では、優秀な人間は3つ以上の仕事をこなし、複数の場に価値を提供し、対価をもらっています。皆さんは1つの仕事でいっぱいいっぱいになるのではなく、学業と並行してビジネスの経験をして「複業にも対応できます!」と余裕を持って社会にでてほしいです。
では、今日の自分達の評価は10点満点中何点ですか?チームの平均をだしてください!
①ポプルス 7.6/10点
②アイデンティティ 7.6/10点
③ネクスタイルラボ 8.0/10点
④DHR 7.2/10点
⑤鉄腕Jobs 9.3/10点
森戸:鉄腕Jobsが一番ということで、みんな拍手!!今日はありがとうございました。
最後に、、、
私たちは次世代で働く人間として社会に対して敏感になっておく必要があります。10年後や20年後を想像しながら素直に貪欲に働ける人材こそが求められる人材になりそうです。
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